頸動脈狭窄症と脳梗塞には密に関わりがあります。脳梗塞の発症に関して首やアゴの高さでの内頸動脈にその原因が存在する場合があり、それは内頸動脈の内腔が狭くなる(頸動脈狭窄といいます)ことによります。頸動脈狭窄は動脈硬化により血管の壁に粥腫(じゅくしゅ:プラークとも言います)が形成されるために厚くなり、血管の内腔が狭くなってしまいます。動脈硬化は高血圧、糖尿病、脂質異常症や喫煙や過度の飲酒といった生活習慣病が原因で起こるとされております。内頸動脈は直接脳の動脈へと移行するため、この部の病変は脳の病気に直結します。
頸動脈狭窄症は以前は欧米人に多い傾向にありましたが、近年では日本においても食事の欧米化や運動量の低下などが背景にあり頸動脈狭窄症の患者さんが増えて来ています。
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